自分の市場価値を知る

「どうせ転職するなら、高額な年収を提示してくれている医療施設へ」という思いは、人の命を救う仕事をしている医師でも当たり前の衝動でしょう。
私が担当した医師の中にも「今よりも収入を上げたい」という希望を伝えてくる人が大勢いらっしゃいました。

そういう方々の全てではありませんが、結構な割合で、高待遇を提示している求人と見合わない医師の方々がいたのもまた事実。
つまり、自分の市場価値というものをわかっていないのです。

この状況では、年収を上げたいという希望だけを叶えることはできません。
高額な年収を提示している求人には、それだけの理由があるということを頭に入れておきましょう。

また、無意識のうちに自信過剰になってしまっている医師も多い傾向にありますので、まずは転職活動を始める前に、冷静に自己分析を行うよう心がけるといいでしょう。

もちろん、私たちコンサルタントも自己分析や市場価値チェックのお手伝いをしますが、医師本人がそれを受け入れる準備をしておかないと、「そんなことはない」と頑なに現状を把握することをせず、ベストな転職の機会を逸してしまうことになります。

高待遇を求人はそれに見合った技術と経験が求められる傾向

年収も含め、高待遇の医師求人は、それなりの技術と経験を求めている傾向が強いです。
当たり前ですが、医師の中にも技術や経験が豊富な人もいれば、そうでもない人もいます。前者は多くの医療施設に求められるため、待遇が良くなるのは当然のこと。

同じ求人の中でも、5年の経験と10年の経験では異なる年収を提示していることもあり、また、どのようなキャリアを積み上げてきたのかによって年収が上下する給与体系の医療施設も多々あるのです。

医師が不足している地域や診療科目でも高待遇が約束されていることが多く、病院の規模が小さくなるほどに待遇が良くなる傾向があることも心得ておきましょう。

自己分析を行い自分の能力・キャリアが求人に見合うか把握する

上で説明したことは、簡潔に言えば需要と供給の関係により、高額な年収が提示されていることになります。
各医療施設からの需要が高くなれば、それに見合う技術や経験を持った医師は高待遇で迎えられますし、医師免許を持っていれば誰でも務まるようなところであれば高い年収はまず提示されません。

また、仕事内容によっても年収や待遇は異なってきます。
同じ診療科目で同程度の規模の医療施設であれば、日勤のみの勤務よりも、当直や残業、オンコールなどがある施設の方が年収が高くなるでしょう。

絶対とは言えませんが、このように、多くの医師が求める環境にはそうなる理由があり、まずは自分の能力やキャリアがそれに見合っているかどうかを見極める必要があるのです。
繰り返しになりますが、まずは自己分析を丁寧に行い、そして市場価値を正しく把握しましょう。
これは、転職によって待遇を良くするためには欠かせない作業となります。